超高層マンションの足場って?

こんにちは、翔設計の栗林です。

日本で超高層マンションが建てられて早40年程経過しております。最近はあちこちに超高層マンションが建てられておりますので、お住まいの方も多くいらっしゃると思います。

通常の足場(参考写真)

超高層マンションといえども数十年経過するとさすがに修繕しないといけない!ということで、修繕工事の検討をいたしますが、足場(直接仮設工事)はどうするのか?という問題が最初に発生します。
建物形状にもよりますが20階前後であれば足場を建てることが可能です。しかし、それ以上の高さになるとさすがに足場を建てるのが困難なため、ゴンドラを使うこととなります。
弊社でも数多くの超高層マンションを手がけてきている実績から、足場について様々な比較検討を行っております。

 

 

こちらの写真のマンションでは2種類のゴンドラを使って工事を行っていました。
一見どこが違うのかと思いますが、左の写真はプラットホーム式(移動昇降式)で右はガイドレール式になります。簡単に違いを言いますと、プラットホーム式は横幅が長く設置でき、横のバルコニーの移動がゴンドラから可能で、作業員の数も多く乗せられます。ガイドレール式は横幅が短く、横のバルコニーの移動が困難なため、避難用の隔て板を外してバルコニー内を作業員が移動するといったことが起こりますが、ゴンドラの費用は少し下がることがあります。

建物形状によってはこのような方法が選択できなく、特殊なゴンドラを使っての工事となるために、超高層マンションは仮設工事の費用割合が大きくなるという特長があります。
ゴンドラの費用だけを考えていると工期が長くなり、現場の経費が増大することなどもありますので、どの方法でも一長一短といえるところがあります。
工事着工までの期間に余裕を持つことで、より最適な方法での足場が選択できるので、みなさん余裕をもった計画お勧めします。

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