こんにちは。改修コンサルタント事業部の井上です。
本日は、今年の8月に竣工を迎えた大規模修繕工事の事例を紹介いたします。
今年で築38年を迎えるこちらのマンションでは、今回の大規模修繕工事に当り、外壁の補修工事や防水工事に加え、建物屋内のイメージアップのための改良改善工事が一つの大きなテーマでした。
着工前は屋内廊下の床面に木目調の塩ビシートが施工されており、白とブラウン系の優しい色味で統一されておりました。屋内ということもあり、綺麗な状態ではありましたが、もう少し今風に、高級感のあるイメージに!ということで、管理組合様と検討を進めました。
検討に当っては、まず最初に全体の色のイメージをアンケートで決定し、そこから使用する素材や部位ごとの色、照明の配置などの詳細を決める という流れで進めました。
先日のブログにもありましたが、『色決め』というものは非常に難しいものです・・・ 特に、多くの方がお住まいのマンションの修繕工事において、もともとのデザインから変更する場合、「より多くの方に受け入れていただく」ということと、「イメージアップを図る」ということのバランスの見極めが難しい部分でした。
管理組合様との打合せの中でサンプルをいくつも取り寄せ、色合わせをしながら何度も検討を重ね、改修案を決定しました。
こちらが竣工後の写真です。全体としては、もともとの温かみのある雰囲気を引き継ぎつつ、床面の塩ビシートの配色や照明の配置変更・LED化など細部へのこだわりが込められた仕上りとなりました。