時代適応コンサルティング
マンションの大規模修繕では、外壁や屋根や給排水などの分かりやすい部分に注目しがちです。また、その中でも「耐久性」言いかえると「物理的な劣化」の部分に注目しがちです。
しかし、マンションの劣化は耐久性だけではありません。
それは「機能的劣化」と「社会的劣化」です。
この2つもきちんと対応しないと、耐久性の点では問題は無くとも、今の時代のニーズに合わない不便なマンションとなってしまいます。それは皆さん自身の住みやすさ、あるいは資産価値に直結します。適切な時代適応を行うためにも、ご相談頂くことをお勧め致します。
「選ばれる」存在になるために、マンションの時代適応が必要です
現在日本では高経年マンションの増加が猛スピードで進んでいます。築40年以上のマンションは、ここ15年で約4万戸から約115万個と30倍になっています。
そのため、中古マンションの中で「選ばれる」存在になならければ、スラム化していくという、競争の激化と二極化が進んでいます。ニーズのある機能的劣化の解消や社会的劣化の解消が急務です。
おさえておくべき「機能的劣化」と「社会的劣化」とは?
機能的劣化
住宅関連の技術は日々進化しています。そのため、設備機器は基本的に建物建築時に比べて性能が上がったり、小型化したりしているものです。
そのため、決して絶対的な性能が劣化していなくても相対的に劣化・陳腐化してしまうことがあります。これが機能的劣化です。
例えば、共用部ならエレベーター、防犯カメラなどセキュリティ設備、専有部なら、風呂やトイレやキッチンなどの機能、あるいは外壁の性能、窓・サッシの断熱性能などです。
設備機器や材料の技術革新のスピードは速いため、新築の住宅と比べると性能がわかりやすく差がついてしまいがちです。
社会的劣化
社会的劣化とは、社会的な欲求が時代と共に変化することによって生じる劣化のことです。
例えば、高速インターネットへの対応や省エネ対応、宅配ボックスや24時間ゴミ置き場、EV充電器などが代表例です。時代と共に求められる設備・仕様が変わっていきます。
どの部分を優先的に改修するのがよいのか?
では、どんな改修から進めれば良いのでしょうか。ケースバイケースではありますが
- 新築では当たり前になっているなど、高いニーズがあるもの
- 満足度の面で、費用対効果の高いもの
- 国の補助金などがあり、今なら同じ金額で良い施工ができる物
などがまず考える選択肢になります。ただ、現状のマンションの設備状況などにもよります。従いまして、1度ご相談頂くことをお勧め致します。翔設計では「まず何から手をつければ…」という管理組合の方のご相談も受け付けております、お気軽にご相談下さい。
新築分譲マンションの設備トレンド
宅配ボックス
不在時も荷物を安全に受け取ることが可能
床暖房
特に冬場に活躍する、乾燥せず快適に床を暖める
複層ガラスサッシ
窓の断熱・防音効果を高めて暖房効率アップ
ディスポーザー
流し台に取り付け、食品廃棄物を処理できる
ハンズフリーキー
手を使わずにドアの開閉が可能に
浴室暖房乾燥機
寒い日に浴室を暖めり、洗濯物の乾燥も可能
食器洗浄乾燥機
面倒な食器洗いの手間と洗いかごのスペース節約
シェアサイクル
共有の自転車を利用すれば維持管理の手間も低減
EV充電器
これからの時代に備えた充電設備
防犯センサー
不審な動きを検知し、24時間の安心安全を
防犯扉
外部からの不法侵入を防ぐセキュリティドア